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2006年 初春の伊豆

何とか休みが取れそうな2月中旬。手近なとこで初春の伊豆へショートトリップ。
例年なら梅真っ盛りのはずが、今シーズンは何十年ぶりかの寒い冬です。
まだまだ梅はつぼみのまま。
まあ、元々「花より団子」なのであんま関係ないし。

○1日目

 です。
 いえ、予報通りですから、我々のせいではありません。想定内です。ホントです。
 なので、午前中は平日のガラ空き映画館で「ミュンヘン」を鑑賞し、重く垂れ下がる雨雲による気分の重さを倍増させました。
 あでも、平日昼間の街ってどこかのんびりしててレストランとかも空いてるから、ゆったりした気分になれますな。たまにはいいかも。
 昼食後、1泊目の熱海に向かって出発進行!

 時間はあってもお金はあまりかけない旅ゆえ、国道1号線から湘南の134号線に入り、下道をひたすら南下。小田原、湯河原を経由し、5時半頃に熱海の某メーカー系企業集団の保養所に到着。
(これより「某メーカー系」以外の方はあまり参考になりません。悪しからず)

真鶴のあたり。雨はますます強くなる。 翌朝に撮った保養所入り口。緑豊かで広々とした敷地。
保養所にしておくのはもったいない。

ロビー。窓の外は中庭。 保養所には珍しく、浴衣と帯を選べる。ただし女性のみ。

「今日は14部屋のうち12部屋埋まってます」とはフロントの方の弁。平日なのにこの高稼働率なのは、「美味い料理」「きれいな館内」そして「従業員の方達の気持ちよい対応」と見た!
まず、料理。一卓ごとに日付・名前入りで「本日の献立」があり、その内容もいわゆる「旅館ごはん」ではなく、どれも素材と盛り付けを考慮した逸品ばかり。とどめは備長炭で焼いた地元の海鮮・野菜焼き!焼きたて熱々の新鮮な具材をほおばる幸せ。肉厚のホタテが柔らかくて美味かったな。地酒も豊富にあるし、軽くその辺の旅館レベルを超えております。


天城産のわさびをすりおろして食べるお造りの美味さ・・・ 最高です。
品数を埋めるためのヘンなもの(グラタン、天ぷら等)が無いのもうれしい。
炭焼き屋台。これはいいアイデア。前菜の
からすみも炭焼きされていた。

量も多すぎず少なすぎず、ちょうどよろしかったですね。 炭焼き海鮮盛りだ! 美味そうでしょう。

部屋から見える100万ドルの夜景も、雨のため
1万ドルくらいに値下げされて残念。
朝飯の干物も炭焼きで。肉厚でまいうー。

従業員の方々も好感が持てます。「蒸しすぎました」ってお饅頭を10個くらいもらってしまったり。
感動しすぎて、傘を2本持って帰るのを忘れてしまったくらいです。

○2日目

朝の景色。雨が上がってよかった。しかしこれだけの設備を維持するのに、我々の○○料が
どれくらい投入されているのか・・・ 考え出すと深いので、やめときます。

 ここから最初の目的地である「熱海梅園」までは車で5分ほど。
 1886年(明治19年)の開園だそうです。

梅祭り開催中。入場無料。 まだまだ3分咲きってとこみたい。

昨日の雨の名残り。奥にまだつぼみがいっぱい見えるでしょ。 中には可憐に満開な花もあったりして、美しいです。

こんなに全体が咲いている木は少数派。 なので足元の水仙が目立ってました。

ここから山をしばらく上り、熱函道路に入って西へ向かう。函南(かんなみ)町に入った頃から道端に「酪農王国 オラッチェ」の看板が… 「それってなみふじ氏のHPに載ってたウサギのいるところじゃない?」って気づく。よし、時間もあるから寄ってみよう!

酪農王国オラッチェ入り口。まあ、恒例&お約束で。
推定お客さん数約10人のホットなスポット。
頭隠して尻隠さずの図。シャイなので、
ちょっと寄るとすぐ逃げちゃう子でした。

オラッチェビール、お買い上げ。 キュートな子豚たち。4匹が頭を互い違いにして寝る図は
「山小屋の法則」とでも呼ぼうか。横には一心不乱に草を食う豚が。

昼飯食った後で眠そうなヤギさん。 こちらも睡眠モードに入りつつある子牛ちゃん。

すいません。ウサギは見てません。

さて、我々も昼飯にするとしますか。
そう、今回の食部門の最大の目的である、三島の「元祖 うなよし」の鰻を食いに行くんですよ。楽しみですね。そのためにわざわざ三島に寄るんです。贅沢ですね。

この辺で既に香ばしい香り漂い中。
激しく食欲を刺激して胃がうなります。
店内。素朴な蕎麦屋って感じ。空いてたね。
観光客:地元民=7:3くらいかな。

どど〜ん!「上」は本当に丼からはみ出してます。大きいし、肉厚。香ばしい。
罪作りなくらい感動的な鰻です。

もう、何と言うか、凄いです。
「並」でいいかなと思っても、近くを通る店のおばちゃんが配る「上」の、あの丼のフタからはみ出たブツを見てしまうと、その「ブツ」を頼まずにはいられません。みんなも、「上」いっとけ。
いやはや、なみふじ氏の表現は全く大げさではありません。普段食べる鰻だと、こんなに量があると途中で脂に飽きて苦しくなるんだけど、ここのは最後の一切れ、ご飯の一粒まで一気食い!焼き目はあくまで香ばしく、身は適度に柔らかく、だが泥臭さは微塵もなし。甘口のタレが後を引く。あな、恐ろし。やはり富士の伏流水に晒して仕上げるという三島の鰻、絶品です。

満腹感も満足感も味わいつつ、次の目的地へレッツゴー。
136号線を南下し修善寺へ。そこから方向を西へ転じ、戸田峠から西伊豆スカイラインで土肥まで。

だるま山高原レストハウスからの眺め。ああ、絶景。富士山(↓)も顔を出す。 富士山と駿河湾。黄金の組み合わせやね。

西伊豆スカイライン。900mくらいの標高ですね。 一気に土肥の町へ。世界一の花時計。直径31mです。赤丸に私。

なぜか時計の周りに石でできた足ツボ押し道が。歩き疲れた
観光客に配慮してます。近くに足湯もあるし。
恋人気分を思い出したい人、ぜひ「恋人岬」へ。
もちろん男二人とかでもアリです。

岬だけあって、本当に海のまん前です。 いまさら感はありますが、まあお約束ですから。

青い空、青い海。 午後の傾いた太陽に照らされる海、美しいです。

今日は残念ながら裾の方は見えなさそう。 これもお約束で。どこでも賽銭を置くのは日本人の習性か。

今日のお宿は、土肥の海岸からも近い「粋松亭」です。波の音を聞きながら星空を眺められる屋上の露天風呂も素晴らしいし、食事もおいしいちょっと高級な感じのお宿ですが、一番の売りは客室から眺められる・・・

これでしょう! 海岸にも夕陽を見ようとわらわら人が集まってました。 今日も一日ご苦労さん。明日も宜しく頼むよ。御前崎に消える夕陽。

二人で15畳の部屋は広すぎ。優雅な気分ではあるが。 夕食にはあわびの踊り焼きなんかあったりして。
かわいそうだけどおいしいです。

○3日目

若山牧水って人の銅像前。後ろが「粋松亭」。

旅館の人たち、みなさん優しい方ばかり。気配りが行き届いております。
帰るときも車が見えなくなるまでお見送りしていただきました。お勧めの宿です。

さて、帰りは昨日来た道をほぼ戻り、西から東へ伊豆半島を横断。再び熱海へ出てから、もう一つの梅見スポットである湯河原梅林に向かいます。

と言ってもまずは「花よりソフトクリーム」。梅味です。 こちらは「花より岩登り」の人たち。

青空に映えるピンクの梅もあるが、 こちらもやっぱり3分咲き程度。残念っす。

見ごろは3月上旬か。でもその頃には強烈な人込みなんだろうな。

湯河原を出て、今日の昼飯は小田原だ。ずっとヘビーに飯食ってきたから、今回くらいはあっさりだってことで、小田原城のお堀からもほど近い「そば処 橋本」へ。

外は結構新し目の店構え。創業150年らしいですが。 店内の様子。

これが名物の「かき揚げ天せいろ」だ。割り箸と同じくらいの巨大かき揚げ。
えびたっぷりで美味い。けどこれのどこが「あっさり」やねん。

小田原からはちょっと考え、西湘バイパスを通り、激込みの1号線を北上し、途中で横浜新道から第三京浜に乗るという体力温存ルートにいたしました。それでも結構時間がかかったから、下道で行ってたらたぶん夜になってたな。やっぱ土曜は混むわい。

ということで、2泊3日の伊豆の旅、終了!

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